免疫学(めんえきがく:Immunology)とは、生体の持つ免疫機能の解明を目的とする学問分野のこと。
主に、基礎医学・歯学・薬学・生物学、臨床医学による研究が行われている。免疫には生物が広く持つ自然免疫と、哺乳類や鳥類がもつ獲得免疫がある。
抗体の機能をになう免疫グロブリンの多様性の生成機能、B細胞、T細胞の抗原レセプターの多様性形成機構、リンパ球内でのシグナル伝達機構、リンパ球の発生・分化・成熟機構、細菌やウイルスなど病原体と生体の相互作用の解析、自己と非自己の識別機構の詳細など、対象は多岐にわたる。
過剰免疫応答による疾患(アレルギー、炎症性疾患等)や自己免疫疾患の病理と治療法の理解や、免疫機能の亢進による保存的治療法の研究、移植免疫学など、今日の医学における免疫学は臨床医学と密接な関わりを持つ。
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歴史 [編集]
免疫学は1796年にエドワード・ジェンナー(Edward Jenner)が人体において実験的に種痘を行ったことに始まる。その以前から『二度なし』の現象といって一度感染した細菌に対しては抵抗力がつくことは知られていたが学問として発展することはなかった。
ジェンナーの発見した現象の汎用性を確認したのがフランスの生化学者ルイ・パスツールであり、ニワトリワクチンの予防接種を開発した。
さらにエミール・アドルフ・フォン・ベーリング(Emil Adolf von Behring)と北里柴三郎は二度なし現象のメカニズムの解析を行い、免疫現象に血中蛋白質である『抗体』が関与していることを明らかにした。
ジェンナーの種痘に始まった免疫学は現在幅広く発展し、生命現象を全体的に理解するために欠かせない学問となっている。現在では各種免疫疾患のメカニズム及び治療法の確立が問題である。